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大手製造業A社|中期 生産・調達・物流SCM戦略の策定支援

  • 執筆者の写真: 藤原慎二
    藤原慎二
  • 7月6日
  • 読了時間: 3分

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業種:食品製造・販売

拠点:全国に工場・物流センター6拠点

課題:中期SCM方針を策定するにあたりSCM戦略が未完成であった

支援期間:7ヶ月(現状分析~SCM戦略策定)



背景・課題


  • 過度の円安基調

  • ロシア・ウクライナ紛争

  • ESGへの取組強化

  • 物流2024年問題

  • 国内市場の成熟

  • 原材料価格の増嵩

  • QCDのみならずESGの観点を加味するソーシング体制の未整備

  • トラック乗務員不足による物流コスト情報

  • 製品SKU数の増加に伴う、原材料・製品の在庫コスト増加


特にコロナ禍以降、これらが顕著になって来ており、部門の個別最適を目指した取り組みが限界になっています。


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経営共創センターの支援内容


経営共創センターでは、以下の5ステップで改善支援を実施しました。


① 決算書から競合企業との対比分析とディスカッション

3か年の決算書と競合企業から経営分析を行います。

その中からサプライチェーンに関連する項目を更に抽出し、競合との比較を行い、A社の強み、弱みを認識し、この傾向が続く場合の未来を共有しました。


② サプライチェーンを構成する部門長面談と全体俯瞰

サプライチェーンを構成する生産、調達、物流の3部門長との面談を行い、社長方針を受けての、各部門長が認識している課題、取組内容、未来構想などのヒアリングを実施、取りまとめを行いました。


③ サプライチェーンマネジメントの原点の振り返りとディスカッション

A社の経営理念に基づき、サプライチェーン関連部門が目指す行動・姿勢を再定義し、その上で現状と本来の姿を浮き彫りにするディスカッションを行いました。


④ 目指すサプライチェーンマネジメントを実現する為に各部門が連携して取り組む指標の策定

個別最適を排除し、全体最適での取組を最優先にすることを前提に、部門間の関連性を加味したツリーマップを作成しました。


⑤ サプライチェーン関連部門長の合意形成

サプライチェーンを構成する部門長に対してツリーマップを示し、各部門が一枚岩となって会社の価値向上に努め、KPIを達成する合意形成しました。



成果


  • サプライチェーンを構成する部門長の腹落ちした中期SCM戦略の策定が完了しました。


SCM課長から、「当社の実情を咀嚼した上で、サプライチェーンの課題を的確に明示して頂き、多くの対話を通じてトレードオフの関係にあるサプライチェーン当事者が腹落ちする答えを導き出して頂いたことに感謝します」という声が聞かれました。



今後の展望


今後は、年度毎に策定した具体的な施策を展開し、それぞれの進捗確認を行って頂くことになります。

特に、ESGへの取組は非常に重要となっており、経営アジェンダに組み込んだ取組を期待しています。



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